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『心を動かすプレゼンの技術』
【 人前で話すのが苦手なあなたへ 】

2010年7月10日発売
角川書店・ワンテーマ21 /  藤沢晃治(著)

  【 購入申込みは → こちら 】

本書はビジネス・プレゼンのためだけの本ではありません。小さな会議での発表や報告、学校や学会での研究発表、研修やセミナーの講師業務、高校や大学での授業、あるいは大規模なプレゼンなど、とにかく人前で話すことが苦手な全ての発表者に捧げる本です。

巷ではプレゼンの失敗例が溢れています。小さい文字がゴチャゴチャ詰まったスライド、表やグラフだけのスライドのプレゼン、レーザーポインターをブンブン振り回すプレゼン、スライドがあっちこっちへ前後して落ち着けないプレゼン、早口の講師が一人で納得しているプレゼン、単調な口調で講師が子守唄を歌うような眠くなるプレゼン、例を挙げれば切りがありません。

失敗の種類はいろいろですが、これらの多くの失敗例に力強くガッシリと貫徹されている、ある共通点があります。それは、全て「聴講者が困っている状態への想像力の欠如」です。聴講者視点に無関心なのです。

本書は、この「聴講者に振りかかる迷惑」という観点から様々な改善策を提案します。本書が紹介するこうした様々な改善策のうち、ほんの二つ、三つだけでも実行してみてください。人前で話すことがどんなに苦手な方でも、たちまち明日から「プレゼンの達人」になれるはずです。  
              「目次」は下(↓)に。
       

      
【目次】

第1章 成功するプレゼンとは何か?
   1-1 巷に溢れる駄目なプレゼン
  2-2 プレゼンの三つの基本要素

第2章 伝える技術   
  2-1 概観を先に与える   
  2-2 視覚情報を与える   
  2-3 聴講者に「届ける」意識を持つ   
  2-4 適量を守る   
  2-5 「まとめ」を与える

第3章 プレゼンの話術
  3-1 発声の留意点
  3-2 「脳の入口」対策
  3-3 眠らせない話術
  3-4 芸人に学べ
  3-5 主役の座を分け与えよ
  3-6 抑揚こそ全て
  3-7 好感を与える話術
  3-8 時間厳守の話術
  




第4章 スライド作成の手順

  4-1 スライドのメリット
  4-2 文字表示
  4-3 図解表示
  4-4 パソコン作業

第5章 説得する技術   
  5-1 論理力   
  5-2 構成力   
  5-3 比喩力   
  5-4 事例力



     「前書き」は下(↓)に
 


     
【前書き (抜粋)】

本来、プレゼンを得意とするのは、気が小さい人です。普通、気が小さい人は、プレゼンなどは苦痛に感じるので、本人自身がプレゼンは苦手だと思い込んでいます。しかし、ある仕事を苦痛に感じるかどうかと、その仕事を得意とするかどうかとは、別問題です。ですから、人前で話すことが苦手なあなたは、ひょっとすると実は逆に「プレゼンは得意」なのかもしれません。

私も気が小さいことにかけては、誰にも負けません。物心ついたころから、ずっと悩んできました。実際、昔は、プレゼンどころか出席者四、五人の会議で、ちょっと発言するだけでも声が裏返ったり、心臓の鼓動が耳奥で鳴り響くほどでした。

会社員時代、プレゼンのため、ある顧客の本社まで出向いたことがあります。数人の役員たちを前にして、用意したスライドを使い、プレゼンを始めました。しかし、私のあまりに自信なさそうなプレゼンに役員の一人が激怒してしまい、私のプレゼンは中断させられてしまいました。仕方なく帰路に着いた電車の中で、突然の夕立ちが降り出してきたことを今でも覚えています。苦い思い出です。

しかし、そんなプレゼン下手だった状態のまま、あるキッカケで新しい技術の啓蒙活動を担当する部署に異動となりました。プレゼンや雑誌記事を投稿するような仕事が多い部署でした。

もちろん、最初は毎日が憂鬱でした。しかし、逃げ出すわけにもいかず、プレゼンという敵に対し、いろいろな対策を取り始めました。そうこうするうちに、数をこなしたことも手伝ってか、徐々にプレゼンのコツを掴んできました。

ちょうどその頃、パシフィコ横浜で3日間に渡って開催されたある国際的イベントの大ホールで、プレゼンをやらされたことがあります。3日間を通じてのプレゼン講師は全部で約100名で、そのうち約半分が米国人、残り半分が日本人でした。各プレゼン会場の全ての出口で、聴講者の感想が記入されたアンケート用紙が回収されました。

今でも鮮明に覚えているのですが、アンケートの満足度調査の結果では、約100個実施された全てのプレゼンの中で、なんと私のプレゼンが輝ける第二位だったのです。私が社内で一部の社員から「プレゼンの神様」などと呼ばれ始めたのも、ちょうどその頃でした。

当時、会社員の身分でありながら、刊行させていただいた講談社・ブルーバックスの『「分かりやすい説明」の技術』がベストセラーになったことも、今になって思うと偶然ではなかったのかもしれません。

こうした経験から学んだことがあります。それは、気が小さいことは、プレゼン下手の言い訳にはならない、ということです。それどころか、むしろ気が小さい人こそプレゼンに向いている、ということです。なぜなら、気が小さいという私の性格は今でも全く変わっていないからです。

本書は、「聴講者に振りかかる迷惑」という観点を逆方向から観察し、様々な改善策を提案します。本書が紹介する様々な改善提案のうち、ほんの二つ、三つだけでも実行してみてください。そうすれば、どんなに気が小さい方でも、たちまち明日から「プレゼンの達人」になれるはずです。
 

                 【 購入申込みは → こちら 】

By ふじさわこうじ